MRI検査
今日の神経科にとってはなくてはならない検査ツールとなりつつあると思います。ある統計によると、日本のMRI保有率は世界でも上位に入るらしいです。この統計を知らなくともかなり身近な存在に感じるのは自分だけではないはずです。
しかし、MRIは一般的な動物病院に設置されていることは稀で、それ専門の施設か大学病院などに行かなければなりません。さらには全身麻酔が必須な検査のため、多少なりともリスクを伴うことも事実です。検査前に麻酔のリスク評価を行う事が重要になります。
MRIを行う前に、そこにメリットがあるのかどうかをきちんと判断する必要があります。体調、神経徴候の重症度、年齢、既往歴・・・など総合的に考慮しメリットとデメリットを天秤にかけます。最終的にメリットが優っていると考えた場合はMRIに進見ます。しかし、MRIをする=100%病気の原因がわかる、というわけではありません。
診察や検査をし、どの部位を撮像すればいいかをしっかりと判断する事で麻酔時間を最小限に留めることが出来ます。これも神経学的検査から判断することがほとんどです。また、MRIの結果から、今後のプランを立てることも非常に重要と考えております。
MRIを行うかを迷われている方も是非ご相談頂ければと考えております。
Point
脳と脊髄の評価にはMRIが必須
本当にMRIが必要かどうかを考える
治療方針を決める大きな診断力を持つ