神経学的検査
神経学的検査とは
神経科では必須となる検査です。麻酔や薬は必要なく、手技自体は10分以内に終わり、必要なものは神経検査表、ヨガマット、右手、打診槌、鉗子、ペンライトのみです。動物にかかる負担はほぼありません。
他のトピックでも書きましたが、この検査の最大の目的は“病変部位の特定”です。残念ながら詳しい病名までは診断出来ませんが、体のどの部位に病変がありどの病気の可能性が考えられるかを絞る事ができます。この結果や問診の内容によってその後の検査や治療プランを立てるのが神経科初診時の流れになります。
検査の手技自体は簡単そうに見えますが、実はやり方一つで結果が変わってしまうほど熟練した技術が必要です。かなり主観的な検査なため、血液検査のように数字を見て異常かどうかという判断が出来ません。結果の解釈も非常に重要で今後のプランを大きく左右します。
Point
神経学的検査は神経科の命綱
病変部位の特定が治療プランに直結する
動物への負担はほぼ0