COMS(尾側後頭部奇形症候群)
くだけた表現をすると、頭蓋骨の後ろの形や第1、2頚椎の形が異常を伴っていることを指します。
COMSが認められる場合は、骨自体が脊髄を圧迫していたり、脊髄の病気を併発していたりすることが多いです。症状を示さないことも多いため、他のことでMRIを行った際に偶発的に見つかることも少なくありません。具体的な疾患については”キアリ様奇形と脊髄空洞症”をご参照ください。
本国ではほとんどが小型犬種で発症します。主な神経徴候は歩様異常、知覚過敏、頸部の引っかき行動、側弯、斜頸、振戦など多岐に及びます。しかしこれらの症状の原因は、併発している他の脊髄疾患(脊髄空洞症や水頭症)が原因となっていることが多いと考えられます。神経学的検査と神経徴候からMRIが必要かを判断し、治療プランを立てることが一般的だと思われます。
お心当たりのある方はご相談ください。
Point
先天性疾患により引き起こされる神経徴候の総称
症状によって治療プランが異なる