〔整形外科〕膝蓋骨脱臼 – 千葉seaside動物医療センター|習志野市津田沼の動物病院(千葉シーサイド)
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動物の病気について

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  • [整形外科疾患]

    〔整形外科〕膝蓋骨脱臼

    膝蓋骨脱臼とは

    膝蓋骨脱臼は犬における一般的な跛行(けんけん)の原因であり、膝のお皿(膝蓋骨)が脱臼する病気です。最も多い先天性(遺伝性)疾患の一つで仔犬の約7%が罹患していると言われています。これは片方の足だけの場合もあれば両足の場合もあり、両側性に発生する割合は約50~65%とされています。また、小型犬における発生リスクは大型犬の12倍といわれています(内方脱臼が98%)。跛行以外でも挙上(足をあげる)、足を投げ出して座るなども特徴です。重度では、骨格の異常(大腿骨の湾曲、脛骨の旋回と湾曲など)や内反膝(人でいO脚)も特徴的で、これは持続的な力学的負荷の結果生じます。

    分類

    膝蓋骨脱臼のグレードは1〜4までの4段階で分類され、グレード3以上では外科的療法が適応になります。ただし、グレード2でも若齢の犬では度重なる脱臼により膝蓋骨の関節軟骨が磨耗するために将来的な慢性関節炎も多く、早期に外科的療法を実施した方が良いと判断される子もいます。

    お家では

    そのため症状を悪化させないように、膝に負担をかけないような生活を心がける必要があります。体重のコントロールをすること、床を滑らない環境にするよう心がけること、階段の上り下りやジャンプしやすい環境を避けること、などに注意して生活してください。

    また、この膝蓋骨脱臼をもっている犬は、全十字靭帯の断裂を併発するリスクが高く(健常な犬の約7倍)その点にも十分考慮した生活をするべきです。

     

     

      手術に関して詳しい内容を知りたい方へ  

     

    膝蓋骨脱臼と診断されて手術をしようかどうか迷っている、手術と言ってもどんなことをするのか分からなくて不安という方はとても多いと思います。

    そのような方に、当院では1時間程度かけてじっくりと膝の構造から、なぜその術式を採用するのかを説明をします。膝蓋骨脱臼の手術は様々な術式の組み合わせで行っていますので、その子のその子によって行う手術は異なります。以下に簡単に概要を説明します。

     

    まず、術式の説明の前に最低限理解して頂きたい膝の構造です。

    膝蓋骨は“滑車”の原理で、大腿骨の滑車溝(かっしゃこう)の上を動きます。太ももの筋肉群(大腿四頭筋)と膝蓋靭帯で上下に引っぱられています。

    この過程において、膝蓋骨が安定して“滑車”の効果を生み出すには、①大腿四頭筋の起始部、膝蓋骨、膝蓋靭帯、脛骨粗面(膝蓋靭帯の起始部)がほぼ直線状に位置していることが最も重要で、②滑車溝の適度な深度、③膝蓋骨を取り巻く靭帯や関節包の安定性、これらが補佐的に寄与しています。

    膝蓋骨脱臼の治療は、この力学的な機序を理解していることが重要であり、各々の手術手技はこれら①~③それぞれの異常を整復することを目的としております。

     

    【内方脱臼の外科的治療法】

    外科治療における原理は前述した力学的な機構を再建することに集約されます。

    (1)伸展機構の再配置

    伸展機構の再配置とは、すなはち、大腿四頭筋-膝蓋骨-膝蓋靭帯を直線に近い状態に整備することを目的としています。これには以下の方法が行われます。

    1 内側広筋開放術:膝蓋骨を内方に牽引する筋肉を解除する術式、2 脛骨粗面転移(移植)術:膝蓋靭帯の付着部である脛骨粗面を物理的に異動、固定する術式、3 矯正的骨切り術などのいくつかの方法があります。

     

    (2)滑車溝と膝蓋骨の適合性の向上

    4 滑車溝深化(造溝)術:滑車溝を深くして膝蓋骨の安定性を改善する術式。これには、軟骨挙上法、ウェッジ法、ブロック法などいくつかの手技が報告されていますが、いずれの方法も滑車溝の深化の達成には有効であるとされています。

     

    (3)膝蓋骨の安定性の向上

    5 縫縮術:余剰な外側関節包の除去と締化。最も実用的で有効とされていますがこの縫縮術は(1)(2)に併用され単独で用いることはさほどありません。

    疑問な点や、セカンドオピニオンにも対応します。お気軽に千葉 sea side 整形外科へ。

     

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