水頭症 - 千葉seaside動物医療センター|習志野市津田沼の動物病院(千葉シーサイド)

水頭症

神経科 大﨑 統雄

水頭症

水頭症から連想されるイメージとしては頭の丸い小型犬種、頭に水が溜まっている、生まれつきだからやれることが無い、が挙げられると思います。水頭症とは、脳室内に過剰に脳脊髄液が貯留し神経徴候を呈する疾患を指します。他にも診断ポイントはありますが、簡単にまとめると脳室が広い=水頭症というのは過剰診断ということになります。これは世界的にも警鐘が鳴らされているトピックです。

水頭症に特徴的な症状はありません。様々な神経徴候を呈するため、一概に“この症状”が出たから水頭症、とは言えないのです。他のことでMRIをして偶発的に見つかることも少なくありません。しかし水頭症を疑わなければいけない状況は決して少なく無いため、神経科の受診が必要になる状況もしばしば遭遇します。

他の疾患による二次的に水頭症が起こっているケースが多いため、基礎疾患の治療が水頭症の治療になることもあり得ると思います。治療法は外科と内科に分かれます。実際に神経徴候が出ているのか、重度なのか、一次的な原因が何なのかによってプランは変わってきます。

診断は前述した通りMRIです。神経学的検査の結果と合わせ、MRIをこのために実施すべきか、または治療が必要かどうか(変更すべきか)の指標に役立てています。

犬種的に水頭症を心配されている方、診断されたが無治療な方もご相談頂ければと思います。

Point

症状とMRI所見で診断

治療は内科や外科

重症度によって治療プランが変わる

投稿者プロフィール

大﨑 統雄
大﨑 統雄 Norio Osaki (神経科)
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