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〔腫瘍科〕腎臓腫瘍

  • 2016年3月23日

犬における腎臓腫瘍は,多くが悪性腫瘍で腎腺癌(腎細胞癌,腎癌)が最も多く,次いで多いのは移行上皮癌です.腎腺癌と移行上皮癌を合わせると,腎臓に発生する悪性腫瘍の約60〜70%を占めます.腎臓における癌腫はまれに両側に発生する場合もありますが,通常は片側性です.腎臓の悪性腫瘍は,高率にリンパ節転移や肝臓や肺などに遠隔転移します.

 

【治療】

治療は腎臓摘出がまず治療の選択肢となりますが,腎臓摘出を行えるかどうか?の評価が非常に重要になります.

◇臨床ステージを評価する

臨床ステージは,腫瘍の大きさや周囲組織への浸潤度(T),所属リンパ節への転移(N),遠隔転移の有無(M)などで決定されます.レントゲン検査で肺野に転移がないかどうか,超音波検査で腫瘍の後大静脈への浸潤や所属リンパ節の腫大などを確認します.

◇対側腎の機能を予測する

対側の腎機能を正確に評価することは難しいですが,①排泄性尿路造影(静脈性尿路造影)5分後に対側腎からの造影剤の排泄が良好であるか,②血液検査でBUN・CRE値が正常範囲内であるか,③尿比重が1.030以上と十分な尿の濃縮力があるか,を評価し問題なければ対側腎の機能は良好と判断します.対側腎の機能をある程度予測することで,罹患腎(腎臓腫瘍)を摘出した後の急性腎不全のリスクを軽減します.

 

【予後】

既にリンパ節転移や,遠隔転移,周囲組織への浸潤などが認められる場合には,予後不良のことが多いです.しかし,早期発見であれば腎臓摘出で根治可能な場合もあります.

 

↓下図は,CT検査にて他転移がなく,反対側の腎臓機能も正常と判断し,腎臓摘出を実施した症例の写真です.病理検査結果では,腎腺癌(嚢胞型)でした.他転移がなければ予後は良好と考えられますが,再発がないか?転移病変がないか?など今後も経過観察が必要と考えられます.

腎臓腫瘍① 腎臓腫瘍②

 

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診療時間

午前 9:00~12:00
手術 12:00~15:00
午後 15:00~19:30
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対象動物
犬、猫

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