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〔眼科〕眼球内に発生するメラノーマ

犬,猫において眼球内原発の腫瘍で最もよく発生するのがメラノーマです.ほとんどのメラノーマは虹彩毛様体の前部ぶどう膜から発生します.

【犬の眼球内に発生するメラノーマ】

海外の報告では眼球内に発生するメラニン産生細胞腫瘍のうち約73%は良性(veterinary oncology 5th edition)と報告されていますが,日本の報告(ノースラボ)では約90%で悪性大きな違いがあります.メラニン産生細胞腫瘍のうち,良性のものをメラノサイトーマ,悪性のものをメラノーマ(悪性黒色腫)と呼びます.良性(メラノサトーマ)なのか?悪性(メラノーマ)なのか?は細胞核の特徴や核分裂指数などによって区別されます.メラノサイトーマであれば2個/10HPF以下,メラノーマであれば4個/10HPF以上の分裂像が認められます.

治療は眼球摘出が第一選択となります.

メラノーマ(悪性黒色腫)と診断されても良性経過をたどることが多いですが,遠隔転移を認める例も少なくないため長期的なモニターが必要となります.

 

【猫の眼球内に発生するメラノーマ】

猫の眼球内原発腫瘍の中で,最もよく認められるのが前部ぶどう膜に発生するメラノーマです.猫び漫性虹彩メラノーマ(Feline diffuse iris melanoma;FDIM)と呼ばれています.最初は,虹彩表面の色素沈着から始まり,この色素沈着は,数ヶ月から数年かけて広がります.病気の進行につれて,虹彩の肥厚が認められたり,房水流出路への浸潤も認められます.

 

※病気の進行は個々の症例で様々・・・

数年かけてゆっくり色素沈着が強くなってくる症例もいれば,短期間のうちに遠隔転移を引き起こす症例もいます.ある報告では,FDIMの猫の約60%で遠隔転移があったとの報告もあります.

 

※眼球摘出のタイミングが非常に難しい・・・

多くの症例が前がん状態である虹彩メラノーシスであるため,痛みもなく視覚もある眼球を摘出したほうが良いかどうか?非常に悩むところです.眼球摘出時における腫瘍の浸潤程度は,その後の予後に関係します.ある報告では,眼球摘出時に腫瘍が虹彩実質と小柱網に限局していたグループは予後は最も良く,毛様体と強膜にまで浸潤を認めたグループは最も予後が悪かったとのことです.このことからも,様子を見すぎてしまうと既に手遅れというケースもあるのが分かります.

 

※臨床的に腫瘍の浸潤範囲をより正確に判断するには・・・

眼球摘出し病理組織検査を行えば,正確に腫瘍の浸潤範囲が評価できます.しかし,臨床の場面で腫瘍がどの程度進行しているのかをある程度評価しなければいけません.定期的に眼科検査を行い,腫瘍の進行具合を評価します.以下の4つの項目があれば,悪性転化の可能性が高く眼球摘出がススめられます.

◯虹彩の明らかな肥厚,それに伴う瞳孔の変形

◯続発性の緑内障

◯難治性のぶどう膜炎

◯毛様体,強膜への浸潤が疑われる

 

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対象動物
犬、猫

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